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『お前の彼女は二階で茹で死に/白井智之』の感想

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『お前の彼女は二階で茹で死に』を読んだ感想

読みました。1ページ目を立ち読みして購入を決めました。

母親が交通事故で脊髄を損傷し、腐ったハムみたいな臭いを漂わせて死んでからも、その思いは変わらない。

この小気味よい言葉のリズム、テンポに惹かれました。

物語のあらすじ|主人公は誰?

世界に絶望したノエルの人間らしい動機

『ミミズ』という特殊体質の一種であるノエルは、世界に絶望し、死を決意する。

死ぬんだったらレイプしてから死のうと相手を探し、目を付けた少女の腕を掴んだ。しかし、振り返った症状が自分と同じ『ミミズ』であったのがわかると、ノエルは「ごめん」と言いその手を離した。

結局、ミミズを本当に嫌っているのは自分自身なのだ。

レイプ犯ノエルと警察官ヒコボシの関係

話はノエルによるレイプ→被害者周辺で起きる事件をヒコボシが解決という流れ

主人公がいまいちはっきりしないが、壮絶な過去を持つミミズのノエルと同じく悲劇的な過去を持つ警察官ヒコボシが主体。

ノエルは世界に絶望してレイプをしてからの死を決意する、最終章まではレイプ犯役。このノエルの行く先々が後々ヒコボシが訪れる事件現場となっている。

特に胸糞悪くなるような描写もなく淡々と読めます。あー、そうなんだという感じ。

事件はどのように解決するのか?

ヒコボシに捕らえられているミミズの女の子マホマホの推理により事件が解決されていくという流れ。凄惨な描写や気持ちの悪い表現は、タイトルのわりにありませんのでこれから読む方は安心してください。

独特なキャラ名が読みにくい?|名前がわかりにくいのが残念。

ふざけるのは構わないし、きっと作者の作風なんだと思うが、カタカナばかりになるし、入ってきにくくなった。

ヒコボシ、オリヒメ、マホマホがメインキャラクター。

2章『アブラ人間は樹海で生け捕り』がカオスすぎる

特に2章『アブラ人間は樹海で生け捕り』が酷かった。

中々自動車道、尻子村のとなりの辺戸辺戸村。ベロリリンガ教の教祖ヒヨモンベ。コバルト製のボールを尻に入れる宗教。

駐在さんがダミアン、被害者が尻瓦タロウと沢尻アスカ。死因がホ素中毒。関連が亜ホ酸。キーとなる病気がべとべと病。

容疑者は油壷モンゼン、松本ガリ、阿部良サダオ、井尻ノブ子。

キャラの個性より名前が強すぎる?

正解というのはもちろん無いんだけど、各人のキャラが立っているわけではなく、名前だけが立っているのでなめらかに読めなかったのが残念。名前って結構大事ね。

84ページの急にノエルが出てくるのは誤植?

84ページにいないことになっているノエルが急に出てきます。ヒコボシの間違いなんだろうか。こればかりは謎です。

ミステリーとしては異色の作品?

どんでん返しや謎解き感は控えめ

ミステリーってこんな感じでしたっけ?久々のミステリーだったし、こんな感じかな。

どんでん返しってほどの驚きはないし、謎解き感もあまりない。爽快感もそれほどなくて、言うほど気持ち悪い描写もなかったです。

どんな読者におすすめ?

わりと読みやすいので高校生くらいの方におすすめかと。がっつりミステリーを読み込んでいて、読み進めながら謎解きを楽しみたいんだっていう方には向いていません。

あくまで、一つの作品として受け入れたい方向けだと思います。テンポや言葉のリズムは良いのでそこはおすすめです。

以上、『『お前の彼女は二階で茹で死に/白井智之』の感想』でした。

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hayael
「言葉の万年筆」として、日々の気づきや空想を文字に刻むハヤエルです。 エッセイや創作を通じて、言葉が持つ豊かさや面白さを探求し、読者の心に響く物語を紡ぎます。 空想と現実の間を行き来する文章を発信し、日常の中に新たな視点や発見を届けられたら嬉しいです。
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