ビジネス書、自己啓発書、好きですか?私は好きです。行き詰ったときに限らず常になんかしら読んでいます。
スティーヴ・R・コヴィーの『7つの習慣』やドラッカーの『マネジメント』『プロフェッショナルの条件』。
チャルディーニの『影響力の武器』やホリエモンの『多動力』なんかも面白かった。
今回はそんなビジネス書の一つ、ジェームス・スキナーの『成功の9ステップ』です。
・目標が漠然としている、あるいは無い大学生
・なかなか行動に移せない人
・実行力が欲しい人
ビジネス書を読み始めたきっかけ
こんにちは、大天使ハヤエル(@hayael_hodokura)です。
自己啓発書というかビジネス書というか。読み始めたきっかけは何でしょう。
勉強方法が知りたかった
私の場合は勉強方法が書かれた本が読みたかったからですね。
勉強法の本が大好きで中学のころから色々読んでいました。
色んな本を読んだところで同じことが書いてあったりして、たとえば、
- エビングハウスの忘却曲線によると昨日覚えたことの半分は忘れてしまうぞ
- 右脳と左脳のことを考えると、ノートの右側に文章を書き、左側には図を描くのだ
- マインドマップを作成しておけば君はもう忘れない
- 赤、青、緑の3色に意味を持たせて文章を分けましょう
- 数学は問題丸ごと暗記してしまうのがいいぞ
- 1文ずつではなく、1ページずつ写真のように読め
- 問題集を回すのが大切、教科書なんて後回しだ
なんてことが書いてありました。色んな本に。
これって、前に書いた人の本を読んで試したら上手くいったから自分の方法としても書いただけなんじゃないの?みたいな気分にさせられる。
参考にはなったけど、学習方法は自分で確立。
ノートをとるときに自分ルールを作っておくのは整理するうえで大切だし、アウトプットをこなすことで実際の試験に対応できます。
早めの復習・多めの復習ってのはもちろん大切だからあながち間違いとは言えないんですけどね。
ちなみに、上に書いたやつ、私は全部実行(挑戦)しました。
結果どうだったかっていうのは実に難しい。この方法に沿わなかった時と比較できないので。
ただ、なかなか続かなかったなーという印象。今は自分なりの勉強法が確立できたので良いのですが。
自己啓発書を読む理由
◆人の考えが知りたいから。
これに尽きる。でも、評論で惹かれるテーマがありません。
生き方だったり働き方だったり、それこそ学生時代は勉強の仕方というものに興味があって、へー、そんな考え方で生きているのね。ってくらいの軽さで読んでいます。
成功者に限らず、人の理論、人が持つその人のたどり着いた哲学というのは面白い。
その中で自分に合いそうなもの、合わせたくなる人がいれば内容を採用すればいいし、特に感動しなければそれはそれってだけです。
読んで得られればラッキーだし、何も得られなければ読む前と何も変わらないので、費やした時間以外の損はありません。
時間と言っても通勤や入浴中に読むことが多いので、ほかにすることがない時間だったと考えれば、時間無駄にした!って気持ちも湧いてきません。
何より、文章を読むのが好きなので。
自己啓発書に共通する点として、例え話が面白い。
たとえだったり、実例だったり様々ですが、そういうのが面白い。
読んだことない方はぜひ1冊お手に取ってみてください。
成功の9ステップ/ジェームス・スキナー
前置きが非常に長くなって申し訳ない。私の悪い癖です。いよいよ本題に入ります。
著者はジェームス・スキナー。セミナーなんかも数多く開催されています。
何をテーマにした本で、どんな本なのかというと、『成功するために取るべき行動を見直す本』ですと私は紹介したい。
そして少し違う言い方をすると、『夢を叶えるために、どうしたほうがより良いかに気づく本』だとも言える。
これがこの本のテーマです。
成功の9ステップはどんな人におすすめ?
- 夢ややりたいことがない、見つかっていない人
- やりたくないことをやっている人
- 満たされない時間を過ごしている人
- 毎日をなんとなくで過ごしている人
- この先どうせ生きるならもっと良い人生を生きたいと思っている人
- 人生終わってる、どうせ自分なんかダメだと思っている人
こんな方に読んでほしいです。だから私はタイトルにも書きました、
大学生に読んでほしい。
特に、以下のような大学生たちにぜひ。
- そんなに明確な目標はなかったが大学に入った
- テスト勉強だけはしているし就職活動もなんとなくしなきゃなと思ってる
- 夢?やりたいこと?ないない
- やめたいけど中退するのも嫌だしな、とりあえず卒業しようかな
- 気づいたら大学入学がゴールでした
- 推薦で入れたから入ったけど卒業して何するかとか決めてない
対象は案外多いと思う。
私みたいにいわゆるいわゆる偏差値が真ん中より下の大学にいた人ならなおさら。
だってとりあえず入れちゃうんだもん。いや頑張った人もいるでしょうよ、受験勉強。
でも東大、京大みたいに何らかの目的を自分で見出せているわけではない人って結構多いと思うんですよね。
無駄な時間を過ごすという経験は貴重
この点に関しては全く恥じる必要はないと思う。
もちろん生きることに恥じる必要なんて全くないんだけど、振り返ったときにふと不安になると思います。
あれ、こんなんでいいんだろうか、もう1年経っちゃってるぞ。みたいな。
大学時代の1日ってすげー長いんですよね。
「休日なんかいらない、早く毎日終わらんかな。」
そんな風に思っていた毎日でした、私は。
でも、だからこそ今のうちに時間の使い方について学んでおいてほしい。
大学出てから時間の使い方が下手な人が本当に多いから。
成功の9ステップを読むとどうなるの?
冒頭でも話した通り、ビジネス書や自己啓発書なんて、読んだところで大きく変わるかどうかはその人次第だし、全部が全部正しいことが書いてあるわけでもないです。
この人の考え方っていうのがつらつらと述べられているだけで、それに賛同できるかどうかだから半分宗教みたいなもんだと思う。
というか、読んだところで変わりません。読んで、何かに気づいたり得たものをその日のうちに実行し始める人だけが、本を生活に生かすことができます。
…これを前提で聞いてください。
本の中に参加型のワークがある
この本はところどころワークショップ形式になっていまして、考える機会を与えられます。
考える対象は自分自身。内なる自分と対話するように仕向けられます。
そんな書き方をすると「あら、結局宗教じゃないか」っていう語弊がありそうなので補足をします。
たとえば決断の章では、ジェームスが価値観の大切さについて語ります。そして問いかけます。
あなたの基準は何だろうか。
あなたはどういう人間になろうとしているだろうか。
自分の生き方によって、どんな価値観を表現しようとしているだろうか。
どんな事柄に最も大きな価値を置いているのだろうか。
といった具合に。そしてそのあと、こう続きます。
私の最も大切な価値観は……__________
今日、その価値観を具現化するために、私のすることは……_____
宣言させられるんです。つまり、セミナーを受けている感覚で読み進められます。
全編通してこの形式。ずーっとジェームスが語り口調で書かれていて、
ところどころにこういう課題が出てきます。その都度、自分を見つめる必要性が出てきます。
これね、不思議なことに、きちんと取り組んでいると自分のやりたいことというのが少しずつ見えてきます。
ああ、本当はこんなことがやりたかったんだなっていうのがぼんやりと見えます。
それを体験してほしい。だから私はこの本を勧めます。
私自身夢や希望がなく、自分というものを持っていませんでした。だからこそ響きました。
結論:成功の9ステップ=違いをもたらす違いを教えてくれるコーチだ
サブタイトルに『違いをもたらす違いがここにあり!』と書いてます。
これがジェームスの言いたいことですね。成功者とそうでない人とでなぜ違うのか。
どこが違ったからこそこの違いが生まれたのか。そこに焦点を当てています。
まず夢や目標に気づき、そしてどうすればそこにたどり着けるのか。
どういった行動をするべきで、どういった行動をやめるべきで、どういった心持ちでどういった生活をしていけばいいのかが書いてあります。
とはいえ、私自身これを実行し終えたわけでもなく、成功し終えたわけでもないので、これで成功できるぞ!とは言えません。
言えませんが、ただ一つ、確実にこの本を読んで変わった部分があります。それは、
自分の価値(自己評価)はもっと高くあるべきだ
と考えられるようになりました。
自己評価が低い中で生きるのは苦しい
私は、「自分みたいなゴミくずは早めに土に還るべきだ」とずーっと思っていたし、ことあるごとに言い聞かせてきた部分があります。
自分が嫌いだからです。
でも、人間って実際のところ自分大好きなんですよね。
「自分が好きだー!」なんて叫んでるやつがいたら、やべえなとは思うけれども、表に出さないだけで自分が好きなんです。
だからいいものも食わせるし、楽させるし。
嫌いならもっと痛めつけるもんね。結局、精神的にだけ追い込んでしまいがち。
ただ、この本を読んだら、「もうちょっと自分の価値というものを高く保つべきじゃないかな?」と考えられるようになりました。
自分の嫌なところは嫌なままでも、もっと価値ある人間なんだと思えるようになりました。
そういう視点で自分の生活を見つめなおすと、あれ?おかしくないかと感じるところが増え、ちょっと変えてみようかなという気持ちがわいてきます。
コーチが見つかると人は最短で成長できる
人間が成長するためには優秀なコーチを見つける必要があります。
師匠であり、いわゆるメンターであり、自分を導いてくれる存在があるだけで安心できます。
見つけると最短ルートを直進できます。
それがこの本ではないかなと私は思います。
「人は簡単には変われないよ。」私もそう思っていました。けど、これは間違いです。
人間だからこそ簡単に変われる!
私はそう思います。
だからもう極端な話、今の自分をどうにかしたい方はとりあえず騙されたと思って一回読んでほしい。
そして読むだけじゃなくしっかりとワークにも取り組んでほしい。
読むだけじゃ何も変わらないから。ワーク部分コミコミでのこの本の内容です。
本が苦手ならDVDもあります
ちなみに最近あんまり本を読んでいないからいきなり本は…って方は、TSUTAYAのビジネスDVDコーナーでジェームススキナーのDVD借りてみてください。
流暢な関西訛りの日本語を話す金髪の外国人が講演しているDVDがレンタルできます。
内容的にはすべてじゃなく一部なんですが、ノリというかこの人に慣れておくとこの人の本の内容も入ってきやすいです。
内容も難しくなく、良いテンポで進むので抵抗をなくす意味でもおすすめしたい。
あとがき
成功ってのをテーマに考えるとちょっと鼻につくかんじがしますが、何をもってして成功というべきかというところもありまして。
自分の夢や野望を実現させる、それに向かって精進するというのは素晴らしいことだと思います。
どれくらいそれを達成するために時間を費やしているか、集中しているかという点は私もなかなかできていない部分なので、これを機に早速見直します。
ジェームスの本は他にも色々出ていますが、まずは成功の9ステップが読みやすいかなと。
ジェームスのベースが7つの習慣という名著中の名著なんですが、こちらはちょっと厚いし硬い。
成功の9ステップを入門編としてとらえ、より知りたいなと思ってから他の物に手を出すのが良いかと思います。
以上、『夢を見つけるコツ!「成功の9ステップ」は大学生のうちに読むべき』でした。