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【ネタバレあり】『ファーストキス 1ST KISS』レビュー|松村北斗に心打たれる

坂元裕二脚本の映画ファーストキス1st KISSを見たチケット
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映画『ファーストキス 1ST KISS』を見てきました

公開して1ヶ月ほどの2025年3月4日にローソンユナイテッド・シネマ札幌にて鑑賞してきました。今時期が豊作で見たい映画が重なっている状態。

その中で、松たか子と松村北斗が描く世界を見たいなと、この二人が主演なことと脚本が坂元裕二だということ以外知らずに見に行きました。

見る前は全く期待せず。坂元裕二作品は「花束みたいな恋をした」でハズレを喰らいまして、あらこりゃダメだなという印象でした。が、そこはやっぱり塚原あゆ子。上手い。

男性が思う女性像の本だと思うんだけど、それを上手に女性視点に落とし込んでいる。この理論でいくと「アナログ」なんかも塚原さんが撮ったら変わってたかもしれないな。

映画の基本情報

  • 作品名:ファーストキス 1ST KISS
  • 公開年:2025年
  • 監督:塚原あゆ子
  • 脚本:坂元裕二
  • 出演キャスト:松たか子、松村北斗、吉岡里帆、森七菜、リリー・フランキー
  • 上映時間:124分
  • ジャンル:SF・ラブストーリー

ざっくりとあらすじ(ネタバレなし)

離婚届を提出するその日に夫を事故で亡くした妻。ある日、高速道路を運転していたら偶然15年前の8月1日にタイムスリップするトンネルを見つけてしまう。しかも現実世界と行ったり来たりできて、過去の事象を変えられたら現在の歴史もちゃんと変わる。

何回行っても8月1日、進行することはなく何度もやり直せる。ただし、このタイムワープはトンネル事故の影響なので、トンネル修復終了したら使えなくなる。その間に夫が死ななくていい世界を作れるように何度もトライしていく。そんな感じの話。

完全に冷め切っていたはずの仲なのに、15年前の若き日の夫に会うごとにどんどん惹かれ恋に落ち、いつしか何とか彼が死なない世界を作るために過去を変えようと模索する。

-もう一度だけ、会いたい人はいますか?-

1st KISSの見どころは松村北斗のナレーション力

結論、最高すぎた。坂元裕二あまりハマってないとか言ってごめんなさい。塚原監督すげえいいよ。ベロベロのボラボラに泣きました。すげえいいから、まじで。松村北斗のナレーション力も松たか子の若々しさも全部いいから!観て!

心にめっちゃきたね。恋愛に限らず、やり直せるならやり直したいなって言う気持ちがあるし。じゃあ戻ってやり直せるならどうしたかなとか考えながら見てしまった。出会った日に戻れたとして、私はどうするだろうかって。チャンスがあるならどう接しただろうかって。もっと愛せたかもなって何度も思ってしまう、そんな話。

ここからはネタバレ含むので畳みます。過度なネタバレとかこれ見たからって「もう見たくなくなる〜」って内容ではないのだけども、配慮。

松たか子の年齢が意味わからん

松たか子が頑なにパンを食うと言うのが良かった。でも皿を使わないんだよね。じゃあヤマザキ春のパンまつりで器配るのやめてほしい。使ってくれよ、白い器を。あと、パンパパンって言え。あ、違うねそれ松下由樹だ

同役の若い頃もやるんだよ、タイムスリップものだから。とはいえ現代での44歳が15年戻って29歳だから当たり前に別人は当てずに自分でやるじゃない?ギャップがすごいのよ、その。

現代はちゃんと44歳で、過去はちゃんと29歳なの。なんならロングバケーションくらいじゃないの?ってくらい松たか子が若返るの。それがすごい。

松村北斗とか吉岡里帆は現代も過去もそんなに変わらず若い役者だなあって感じなんだけど、松たか子だけ異常。44歳側も老けメイクしてるんだろうなあ。というか、美人すぎた。

松村北斗の声がいい。僕も録音したかったです。

松村北斗のナレーション力は高いね。声がいい。すずめの戸締まりの声優もそうだけど、声の仕事もっと増やしていいわ。モノローグ多めでいいよ、松村北斗は。笑顔が可愛いんだそして。可愛すぎる。キリッとしてて欲しいからそんなに笑わないくらいがちょうどいい。ホリックの松村北斗も良かったよね。

優しいなあっていう、純粋で優しかったんだなあっていうのが溢れていたよ過去編の松村北斗。現代編の松村北斗は嫌そうな人だったんだけども。勘が良いというか、いい感覚を持ってる役者だなって思う。

松村北斗とかたまりってちょっと似てない?空気階段の。似てないか。

モヤっとしたラスト。そしてリリー・フランキー

完全にネタバレ含むので流石に畳む。

物語を観終えてのモヤモヤ

野暮だけど、ラストの現実世界に戻った後のカンナってどうなったんだろう。今までは過去が変わってもカンナだけはそれを知っていて変わっていなかった。

最後、それでもその未来を選ぶ、そしてより良い夫婦生活を送ると約束し別れたカンナの中には過去の駈との思い出はあれど現代に豊かな夫婦生活の記憶はないはず。

直線だったはずが分岐してパラレル化したんだろうか。ラストシーンのカンナは未来を知った駈と歩んだ世界線のカンナであり、離婚話をしたまま先立たれたカンナの時間はどうなったのだろうか。

良好な夫婦生活が心に残っているわけないし、逆にそこだけ記憶改変が行われているとしたらそれはそれで都合が良すぎるよなあ。物語の中とはいえ、他人の人生に完璧を求めるのは本当に野暮なんだけども。

最近のリリーさんの扱いが気になる

リリー・フランキーの最近の扱いが好きじゃなくてさ。エンドロールのラストにリリー・フランキー出てくるじゃん、最近。あれがなんか嫌なんだよね。エンドロールのラストに少し間を空けてドンと大御所が出てくるイメージなんだけど、リリーさんそこなんか?って。

エッセイストであり、東京タワーっていういい本を書き、水10のココリコミラクルタイプで活躍していたのは認める。雰囲気出せるのもわかる。実力があるのも認める。リリーさんのことは好き。

でもトリか?最近多くない?他が軽いのかなあ。でも吉岡里帆がラストの方がしっくりきたかもなあ。

落ち着いてから見るのが良さそう

恋愛映画としてキュンキュンしにいく映画ではないかなと。恋愛が終わった人向け。一緒に思い出すような、そういうところに浸る見方がいいと思います。

テレビから離れているからどれほどプロモーションされているかはわからないけど、120分が長く感じない、わりとダレるところのない濃密な映画でした。映画的満足度高し。

-もう一度だけ、会いたい人はいますか?-

以上、ファーストキス 1st KISS の感想でした。

もう一度だけ会いたい人。いる気もするけど、いません。一度しか会えないとわかっていて会う気になるような人いない気がするよ。過去に戻っても余計なことを言ってしまうだろうし。

過去に思いを馳せるのではなく、「ああそうだよね、やり直せたらこうしてたよね」という思いと共に、今生きている時間が実はやり直している時間かもなと思いながら歩むしかないんじゃないかなと思います。

散々やり直した結果、歩んでいるのが今の時間なんだと思うと、変えられるようで変えられないのが人生だなあと。まあそんなことがテーマではありません。

3月の映画情報

1st KISS公式サイト(特報とかもここに全部あります)

今上映中および近日公開予定の映画でいくと気になるのは以下です

名もなき者/A COMPLETE UNKNOWNはもう観てきました。ティモシーかっこよ。
演奏がすごい。久々に見たい映画が続いているので、映画館でも配信でも観れる時に観て起きます。

やっぱいいよね、映画館。
ぜひ、劇場でお楽しみください。

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hayael
「言葉の万年筆」として、日々の気づきや空想を文字に刻むハヤエルです。 エッセイや創作を通じて、言葉が持つ豊かさや面白さを探求し、読者の心に響く物語を紡ぎます。 空想と現実の間を行き来する文章を発信し、日常の中に新たな視点や発見を届けられたら嬉しいです。
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