てんきた

【大天使ハヤエルの天界から来ました。】スケートなんていいもんじゃねえぞ【vol.7】

天界から来ました。

最近、新聞のCMで本田三姉妹を見る。フィギュアスケートの。

本田望結はなんとかわかるけど、申し訳ないけど他の子は知らない。

カバの汗って赤いんだー。知らない。

私はスケートができない

北海道といえども、私の出身地域ではスケートの授業というのがなかった。スキーの授業もなかった。

一応高校ではスキー研修あったけども。

だから、スケートやりたいなと思ったら自主的にスケート場に足を運ぶしかありませんでした。

うっすらとした思い出では、私の地元には、夏場は競輪場、冬はスケート場となるスケートリンクがあった。

くまが競輪の格好してた。少年院か裁判所か、そんなのが近くにありました。たぶん。

 

当時、おそらく小学2年生くらいだったであろうハヤエル少年も、そんなスケートリンクに行ったことがあります。

友人たちと一緒に、スケート行こうよと誘われまして。

もちろん乗り気じゃないハヤエル少年でしたが、親その他もろもろのすすめもあり、行ってきました。

 

スケート場につくとなんだかワクワクしました、知らない景色だったので。

焼きおにぎりかなんか売ってたな、売店で。

やっとの思いで靴を履いて、氷の上じゃないのに転びそうになりながら歩き、なんとか氷にたどり着きました。

軽やかに滑っている人もいれば、おどおど腰が引けている人もいる。

私たちは経験者がいなかったので全員がおどおどしていました。

 

しかし子供というのは残酷で、運動神経にやけに差が出る。

要領のいい奴は一瞬で覚えちゃうんですよね。

何度かトライして転んでは立ってを繰り返しているうちにスルスル滑れる奴がいました。

私が何とかおどおど立って、手すりにつかまりながら立つ練習をしていた時、

その滑れるようになった友人が僕の背後に来てちゃちゃをいれます。

「まだ滑れないの?手伝ってあげるよ、ほら。」

そういって彼は私の腕を少し引っ張りました。

手すりから手を離してしまった私の体は氷の上をツーっと進み、

そのまま向かいの壁に激突しました。

激突し、転びました。

その拍子になんと足を捻挫し、あえなくスケートリンクを後にしました。

 

私はササっと着替え、オレンジ色のベンチに腰掛け、ミニ四駆の本を読みました。

スケートリンクにいた時間は15分。

みんなを待っていた時間は3時間ほどです。

その間ずーっとミニ四駆の本を読んでいました。

 

レブチューンモーターとトルクチューンモーターならトルクチューンモーターの方が応用がききそうだな。

うちのコースは大径のアルミローラーだな。超速ギアいいなあ。

やっぱ大径のホイールにレストンスポンジタイヤでしょ。

よし、次だるまや(模型屋)に行ったときはとりあえずトルクチューンに超速ギアを買おう。

そんなことを考えながら3時間、何周も何周も同じミニ四駆の本を読み返していた。

 

これが私の最初で最後のアイススケートの思い出です。

未だスケートをやったことが無いみなさんに声を大にしていいたい。

スケートなんてやったら捻挫してミニ四駆の本読むことになるぞ。

つまり、やめとけってことです。いいことねーぞ、スケートなんて。

くそだ、ウインタースポーツなんてくそだよ。

以上、『【大天使ハヤエルの天界から来ました。】わたしはスケートができない【vol.7】』でした。