てんきた

【てんきた】手の届く範囲での最上級【vol.49】

天界から来ました。

自分の手の届く範囲の中で最上級を目指すことに快感を覚える。
たとえば今使っているものが2万円のものだとして、
それが5万円のものとほとんどスペックが変わりませんとか言われたら、嬉しい。
そこにでも30万円の物もあるんです、こっちはすごいんですよとか言われても惹かれない。

服も一緒で、だからユニクロが好きってのもある。
素材とか縫い方とかっていう細かいところはわからないけど、
見た目で負けてない、でも安い、暖かいってのが素敵。

中国製とか韓国製とかも、ブランドイメージがはがれるおかげで、
ちょっと値段が安く済むなら逆にそっちが良いよね。
ブランドを持ちたいわけじゃないし。

だからこだわりの職人がノーブランドで物売ってたりすると、
ああ、なんかこれいいかもなって感じになっちゃう。

 

メーカーに対して失礼な話にはなるけど、
有名ブランドの物は良くて当然なのよ、もう。
だからみんな不満が出る。
良くて当然のはずなのになぜ願いをかなえてくれないんだって。

でも外国産や無名のブランドならどうでしょう。
あるいは格安で知られるブランドだったら?
あら、安いのにこんなに使えるの?おとくーとなる。

よく言われる、まだ1時間ある、もう1時間しかないの法則に似てる。
捕らえ方の問題と言われればそれまでなんだけど、
とは言え私が使うものなので私のとらえ方とマッチしていればいいのです。

ちょっとでもよく使えないかなと吟味するし、
より良いもんが無いかなと探すのも好き。

周りの中で自分しか見つけられていない特別感だったり、
そういうちょっとした良いものを掴んだ時の快感が好きなんだよね。
いや実際のところ、弘法筆を選ばずというか、
やってきた筆でどうにかこうにかよく見せるという努力はしてるけども。

さて、次回はいよいよ50回。
週に1度の連載なので、単純計算で50回ですか。
最初の時から週1だっけ?違った気もするな。
何について書こうかなとか思うけど、
きっと通常営業になります。

大晦日がただの1日に過ぎないように、
50回もただの1回に過ぎません。
自分でケーキでも食べて祝います。