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とりあえずメモを出すという遊びがある。メモを出して、出したらなにか書くんだぞ。というだけのルール。
メモってのはそもそも、必要なことだけである必要はなく、取ったメモの中から必要なことが見つかればいい。というか、見つからなくても別にいい。メモを取るということが大切。
だから、それをゲームとしちゃおうぜってのが、とりあえずメモを取り出すというゲーム。
ルールは何かを書くこと。と決めると、案外何も書くことが無い。これを続ければ続けるほど書くことが無くなる。
そうなると、顔を上げて探すしかない。何か書くことないかな、面白いことないかなと。
あれはなんだろう、それは何が面白い、といったふうに、何が面白いのかを考え、どこがウケているのかを推測する。そこで見えたものが、その物自体、実態以上に生きることだってある。
どうせ書くならいいペンで、どうせ書くならいいノートに。そんな感じで文房具も一緒にこだわっていくと、遊びはどんどん広がる。
ただひとつ、このゲームを始めるにあたってアドバイスをするとすると、それはルールを決めすぎないということだ。
ルールでガチガチに固めてしまうと、メモの内容に自由さが無くなる。
自由じゃないメモはつまらない。楽しく生き生きとしているメモがいい。ガチガチなのは実社会だけで十分。
とりあえずメモを取り出す。メモを取りだしたら何か書く。たったこれだけのルールで生活が豊かになるんだからやらない理由が無い。
とはいえそんなに期待しすぎず、まずは楽しんでみることをおすすめしたい。
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